## 序論 全体性とは、[[システムとは複数の要素とそれらの相互作用で構成されるものである|要素対システム]]という比較から得られるシステムの持つ特性である。すなわち、「システムは単なる要素の集合を超えるものである」という性質である。 ## 本論 システムにおいては、要素がただ存在するのみならず要素間の相互作用が想定されている。この相互作用による[[創発とは何か|創発]]が、全体性の源である。[[要素還元主義とは何か|要素還元主義]]的な見方だとこの点が見過ごされてしまう。 [[現代システム科学概論 - 木村英紀#1.5 システムの定義を巡って (p. 11)]]では、抽象的なシステムを$S(E, C)$とすると、システムの価値は$V_S = V_E + V_C$で表されると表現している(ここで$E$はシステムの要素、$C$はシステム間の相互作用である)。 ## **発展的結論** 全体性はシステムの定義に含まれる場合もある重要な性質であるが、これが「なぜ」「どのように」起きるかというのは極めて興味深い。