## 序論 [[システムとは複数の要素とそれらの相互作用で構成されるものである]]が、システムを分析する際にはこの要素とその相互作用ないし因果関係を視覚的に表現する方法が有効である。視覚的に表現することで、何がコアな因果関係になっているのかが特定でき、[[レバレッジ・ポイントとは何か|レバレッジ・ポイント]]を見つけることができる ## 本論 因果ループ図の構成要素は以下である[^1]。 - 変数 - 名詞として表される。「〜のレベル」と付けて違和感のない表現かどうか - 矢印 - ある変数が他の変数に与える作用を示す - 作用が時間遅延を含む場合、矢印に二重線を引く - 影響の向き - 変数間がどういう関係になっているか - 変数Aの変分が変数Bの変分と相関する場合、つまり「変数Aが増えると変数Bが増える」または「変数Aが減ると変数Bが減る」という関係になる場合、+記号または(S)などと書く - 変数Aの変分が変数Bの変分と逆相関する場合、つまり「変数Aが増えると変数Bが減る」または「変数Aが減ると変数Bが増える」という関係になる場合、-記号または(O)などと書く - フィードバックループの正負 - 因果ループが見つかった時、そのループが[[自己強化型ループとは何か|自己強化型ループ]]なのか、[[均衡型ループとは何か]]なのかを判定することができる - 自己強化型の場合はR、均衡型の場合はBと書くことがある ## 発展的結論 因果ループ図は、ルールは簡単が、実践するのが難しい。[[システムの因果関係の観察にはシステムアーキタイプ(システム原型)が有用である|システムアーキタイプ]]を理解して、WHY WE BUY[^2]のような分析を深くしてみると理解が進むかもしれない。 [^1]: [[システミックデザインの実践 - ピーター・ジョーンズ クリステル・ファン・アール#ストーリーループ・ダイアグラム]] [^2]: [Why We Buy: A Systems View of Consumerism](https://rsdsymposium.org/why-we-buy-a-systems-view-of-consumerism-262/)